不妊・不育治療中の心境を振り返る

友人の妊娠報告を受けて、何となく昔の自分のことを思い出しました。
そこで今日は子供を待ち望んでいた頃の話を、少しお話できればなと思います。

今でこそ2人の子育て中の私ですが、妊娠に関しては割と苦労をしました。
それでも、こうして子育てをさせてもらっている私は恵まれているのだと思います。

実は我が家の子供たちは10歳近く年齢が離れています。
というのも、私が流産体質だったから。
息子の前に1回、そして娘の前に4回の流産がありました。
そして、無事に生まれてきた子供たちに関しても、妊娠前から妊娠初期にかけてずっと薬を服用するという経路を辿っています
(アメブロの方でもう少し詳細のお話をしています。興味があったら読んでみてください:妊活について:経験者だからこそ声を大にして言いたいこと | アメリカ移住サバイバル日記 (ameblo.jp)
最近は不妊治療を受けている方の話もよく聞きますが、
実際私の周囲でも不妊に悩んできた人がたくさんいます。

私の経験や周りの話を聞くと、妊娠に関するトラブルは女性としてのコンプレックスにつながることも少なくはないのではないかと思います。
私にとって30代は妊娠の悩みに振り回された時期でした。
そして、自分の中の嫉妬や焦りと対峙させられ続けた時期です。
周りの友人や知人の妊娠出産のニュースを聞くことが苦痛でした。
心からおめでとうと言えない自分がいました。
みんなはすんなりと子供を産んでいるのに、なぜ自分だけが、という怒りや焦りや悲しみで自分の中がドロドロとしていました。
そしてそんな自分を確認することで、自己嫌悪に陥る繰り返しです。
どんどん自分の心が狭くなっていって、嫌な人間になっていくのを感じていました。

不妊治療、不育治療中の人の心境と言っても、一概には言えないと思います。
子供ができない時期でもちゃんと割り切れる人もいるだろうし、
前向きに頑張れる人もいると思います。
でも、私の場合は子供を持つことへの執着心がとても大きく
気持ちの切り替えも苦手な方なので、
妊娠のことが常に自分の気分を大きく左右してしまっていました。

私は妊娠した回数は多かったので、
妊娠したことで一度持ち上がった気持ちが流産して叩きつけられる、という感じ。
不妊症で一向に妊娠しないのと、妊娠して無くすのとどっちが辛いんだろうか。。。ということをよく考えていました。
そして妊娠を望んでいてもなかなか結果がついてこない時期は、
これまた期待と落胆の繰り返しで、生理が来るたびにズーンと落ち込んでいました。
そしてそんな感情は主人にも理解しがたいものだったようです。

この時期にかけられた言葉ですごく辛かったことは
”子供は?”という質問、”若いうちに産まなきゃ”という助言、
”もう一人いるんだからいいじゃない”、
”なんで上の子とそんなに間をあけたの?”、
”そんなに若くはないんだから”と言ったところでしょうか。
この辺の言葉は、少なくとも言った方には悪意も他意もないので、
受け流せばいいだけのことなのですが
流産続きで穏やかではない気持ちを抱えている頃には
いちいち心に突き刺さってくる感じでした。

そしてそんな状態を脱出するために、
最終的には自分の中でタイムリミットを作りました。

私はとても大変な不妊治療を受けたわけでもなく、
最終的には2人の子供に恵まれたので
諦めなければいけなかった人の気持ちを十分に理解できるかと言えば
自信はありません。
でも、自分が苦しかった時期を体験してきたので
応援したいと思うし、自分の言葉を慎重に選びたいと思うのです。

妊娠に悩む人の気持ちが、少しでも穏やかでいられることを願っています。
そして子供を望む人のもとに、一人でも多くの赤ちゃんがたどり着いてくれますように。

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