動物を飼うための覚悟

先日、知人の隣人が猫を置いて引っ越してしまったらしい、という話を聞きました。
子供の頃から動物と一緒に育ってきた私とすれば
飼い主の無責任な行動に憤りを覚えずにはいられません。
でも、残念ながら少数派とは言え動物の命を軽く扱っている人がいるのも事実。
私自身、若い頃には動物関連の仕事をしてきて、動物愛護のボランティアもしてきたので
色んな飼い主さんを見てきました。
ペットだって飼い主さんは選べないわけですからね。。。
愛情たっぷりに育ててもらえますようにと願って見守るしかありません。

でもやっぱりペットを飼う時には覚悟をするというのは飼い主の義務だと思うので
声を大にして言いたいのです。
ペットを飼うということは自分の家族として迎え入れること。
そして迎え入れるのであれば、最期まで責任を持って見届けること。
この覚悟がないまま動物を飼うのは、動物にとっても迷惑になりかねません。

実は私がアメリカに来てから飼った一匹目の猫も
お引越しに連れて行ってもらえなかった猫のようでした。
当時私が住んでいたアパートの敷地の同じ場所に連日座っていて、
毛づやも体格も良くて、人懐こい性格なので
誰かに飼われていたのは一目瞭然。
真冬の寒い中に佇んでいたので、声をかけずにはいられなかったという顛末だったのですが💦
私たちの元で15年ほど暮らして天寿を全うしてくれました。
そんな訳で実体験としても、置き去りにされた猫を迎えた経験があるので
無責任な飼い主さんが一人でも減ってほしいと思ってしまうんですよね。

そして、ペットの最期を看取る話。
私もこれまでにたくさんの猫たちと暮らしてきたので
最期の瞬間に立ち会ったことも何度もあります。
そして自分の飼い猫以外の動物の最期に立ち会った経験も、実は数えきれないほど。
これは飼い主の大半が認める一番つらい時期ですよね。
別れることが辛いから飼わない、という言葉もよく聞きます。
でもずっと一緒にいてくれたペットたちを見送ること
これは飼い主から彼らにしてあげられる最大のプレゼントの一つなんじゃないかな、
なんて思うのです。
自分の傍で安心して旅立っていけるような環境を整えてあげるのも
飼い主の愛情の一つではないでしょうか。
アメリカでは動物たちの最期に安楽死という選択肢が出てくることが多いです。
(日本の事情には疎いのでよくわからないのですが。。)
自分で期限を決めるわけなので、飼い主にとってはハードルの高い選択ではありますが
自分の大切なペットが命の瀬戸際で苦しんでいるような場合は
勇気ある決断にもなると思います。
個人的には家で看取るという選択も安楽死という選択も
飼い主が悩んで決めたものであれば、状況によってどちらもありだと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました