9月11日アメリカ同時多発テロを振り返る

ふと日付を見て気づきました。
明日(日本だと今日ですね)はいわゆる”9-11(ナイン イレブン)”、
アメリカ同時多発テロが起こった日ですね。
テロが起こったのは2001年。
あの時、私はアメリカの田舎町で大学に通っていて、
大学の図書館で大勢の学生やスタッフに混じって、
臨時に設置されたテレビを食い入るように見ていた覚えがあります。
もう今年で20年にもなるんだとは。。。驚きです。
あの日にどれだけの命が奪われ、どれだけの人が逃げまどい、涙をながしたんでしょうか。
どれほどの人の人生が狂わせられたのか。。。
絶対に許されることではない非人道的な事件であり、
風化させてはいけない歴史だと思います。
ということで、今日は20年前のあの日のことを少し振り返ってみたいと思います。

朝からいつも通りに登校した私。
学内では学生たちが走り回っていて、
何だかざわざわとした印象を受けました。
が、朝テレビを観る習性のない私(しかも徒歩通学)は、
当然何が起こったかを全く知りませんでした。
教室ではテレビからニュースレポーターの声が聞こえてきていて
”なになに?なんかの演習?”なんてクラスメイトに声をかけると
”これ本物のニュースだよ。とんでもないことが起きたんだ”と言う返答。
でも、テレビを見ても画面に映っている映像は、
映画のワンシーンのような現実とはかけ離れた映像。
映像の意味もわからないし、ニュースの内容もイマイチよくわからない。
周りの生徒たちもなにやら混乱したような顔をしているし、
そもそもまだまだイマイチな英語力の私には、
みんな以上に状況が飲み込めない。。。

その時のテレビの画面に何が映っていたのかは、
今となっては正直よく覚えてもいないのだけど。。。
おそらく、ツインタワーに飛行機が激突する映像だったのではないかと思われる。
どうにかこうにか、何かとんでもないことが起こっているらしいことを理解したものの、
当然その日は、いつものように授業が行われる余裕はなく
キャンパスのどこに行っても、状況を把握しようと生徒やスタッフがテレビに群がっているような状態。
田舎町なので、自分たちの身に何か起こる可能性は考えないまでも、
アメリカでとんでもないことが起こったこと、
そしてそれが一か所ではないらしいこと、
次に何が起こるのかがわからないことへの恐怖。
そんな状態でみんなが何とか状況を理解しようとしていることが感じられました。

一連の事件が出揃って、アメリカを狙った同時多発テロであったことが明るみに出て、
その後何日も、ニュースや新聞では痛ましい記事を目にすることが続きました。
私が履修していた報道関連のクラスでは、それらの報道を取り上げて、
報道陣のあるべき姿やどんな報道の仕方をするべきなのか
例えば痛ましい映像や画像の数々をどの程度一般に提供するべきなのか、
遺族への取材の在り方などを喧々諤々と話し合いました。
そんな中で”Kamikaze Attack(神風アタック)”の単語が飛び出した時には、
唯一の日本人の私はとても居心地の悪い響きを感じたものです。
かといって、言い返せる英語力もない私は、
みんなの話し合いをただ見守っていることがほとんどだったのですが。。。

あれから20年。
あのテロのことを知らない世代も、今では大人になるほどになりました。
もちろん私はテレビや新聞を通じて事件を経験しただけにすぎませんが、
それでもやっぱり、どれほど多くの人が巻き込まれて、
たくさんの人たちが愛する人を奪われたり、人生をめちゃくちゃにされた事実があったのかを、忘れずにいたいと思うのです。
そして2度とあんなことが起こらないように願いたいと思います。

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